2018年9月17日月曜日

4年ぶりのLIVE@南青山Body & Soul


8月24日金曜日は南青山Body & Soulでトリオ最後のギグ。
三連夜の最後の最後で皆の疲労が心配でしたが、バンド自体はアレンジメントにも慣れて、更にお互いの呼吸や波長が噛み合ってきて、バンド全体が一番リラックスしてパフォーマンスできたように思います。Body & Soulに初出演したのはアルバムをリリースした4年前でしたが、以来日本に里帰りする度にこちらには演奏を聴きに来ていた事もあって空間に馴染んでいたからかもしれません。

オーディエンスには大変お世話になった故澤田靖司先生の奥様やボーカルスクール門下で数学者でもあるJAZZ通の若山先生、多摩美の同期の友人や子供の頃からお世話になった方々が駆けつけて下さいました。ただ4年前とは異なり、どちらかとう言うとお店の耳の肥えた常連のお客様の方も多かった印象です。

今振り返れば4年前の時はジェブは大風邪をひいてしまい、実は演奏する以外には全く余裕が無い状態でした。客席もあまりに満席でザワザワ、ソワソワしていた感じだった記憶があります。それに比べると今回はミュージシャン同士もお互いの機微に反応できたし、バンドスタンドも客席も一体感があった様に感じました。私達の奏でるストーリーに寛ぎつつ集中する、大人の雰囲気になっていたようです。

4年前には奥様とご一緒に応援に駆けつけて下さった澤田先生、今回は奥様の席でご一緒に見守って下さったのではないかな。。。そうであったらいいなと。



以下のリンク先に、マダム京子さんによる、この夜のライブレポートがアップされています。
http://www.bodyandsoul.co.jp/2018/08/26170

文章の上手な京子さんの著書、『身も心もJAZZ』を購入したのですが、日本のJAZZシーンのヒストリーやJAZZジャイアンツのちょっとした裏話もあり、又、女の細腕繁盛記の様でもあり中々興味深い本です。登場するアメリカのミュージシャンには知り合いも多いので、私はかなり楽しめました。日本のJAZZファンや興味のある方にはお勧めです。

NYでは今年他界された、ヴィレッジヴァンガードのオーナー、ロレイン・ゴードンさんが著書"ALIVE At The Village vanguard"を記されています。ロレインさんは辛口で辛辣で、初対面の人を寄せ付けない所のある方で、京子さんとは真逆のタイプでした。でもお二人ともJAZZを愛してキュレートする能力に長けた女性であり、大都会のJAZZシーンのアイコンと言う意味では共通していると思います。

無我夢中で道無き道を走る情熱や生き様が、やがては人を動かすということでしょうか?
私には彼女達の真似はできないけれど、やはりとても刺激を受けます。