2019年10月5日土曜日

茶名拝受式とお礼茶会

軸:彩鳳舞丹宵
筆:大徳寺黄梅院住職小林太玄
花入:宗全籠
香合:柿 隆弘峯
9月末に裏千家お家元から茶名をいただきました。
NYに着てから始めた茶道でしたが、こんなに続くとは自分でも思っていませんでした。

子供の頃からお稽古事といえば、クラシックバレエやピアノ、英会話等、日本の伝統文化を学ぶことは皆無だった私です。母はお琴、詩吟、着付けの教授にも関わらず。

それでも母の影響で、子供の頃から着物を着るのが大好きだった私です。子供の頃一度バレエを辞めた後にすぐ日舞に転向しておけばよかったかしら? (バレエは今でも続けていますが。)







茶名は宗恵です。


茶道という文化や環境が整っていない海外でお茶の勉強をするのは、不自由なことが多いです。法律上NY市内は建物の中で火を焚くことができませんので、炭手前がまずできません。畳と言うものが手に入らないので、さらに炉が切ってあるお茶室というもの自体が数える程しかありません。大都市以外では、お抹茶やお菓子も手に入りにくいです。

でも、海外在住だからこそ、少しでも日本文化に触れていたいという日本人は多い様です。私自身も初めは基本的な茶道の知識を学んでおきたい、NYで着物を着る機会を増やしたいと思ったのがきっかけでした。


主菓子:紅白きんとん


それでも10年続けられたのは、先生と仲間のお陰だなぁと思います。
拝受式と先生を主客に、社中を招いてのお礼の茶事を5人で企画しました。






私は濃茶席の半東を担当


私達にとっては初めての茶事を会場探しから始めて、しかも大寄せという条件だったので、無謀とも言える企画だったのですが、とにかく先生や色々な人達の応援を得て、無事敢行することができました。

会場探しや交渉、会計、招待状、お礼、室礼、お茶、お菓子、お花の準備、亭主、半東、水屋、5人がそれぞれに出来る事を役割分担して、どうにか形になりました。
私は当日使う道具の全てを準備して会記を作る係と、当日は床の説明、濃茶席の半東と点て出しのお薄を水屋で準備する係でした。

今回は先生にとっても初めての茶名引き渡しという事で、記録として写真を撮影することがかなったので、その一部をブログに載せてみました。



点心席:松花堂弁当
主菓子:紅白きんとん
濃茶:坐忘斎お家元好 長松の昔 柳桜園詰
干菓子:菊寿糖 鍵善良房製、有平糖 甘春堂製
薄茶:坐忘斎お家元好 江雲の白 柳桜園詰


実はこの日は私の誕生日でした。
打ち上げの最後にサプライズでバースデーケーキ登場!
こういう経験をしていないので、とても感激しました。