コンサートから帰宅した夜 ジェブさんが撮影 |
冬の間にEtsyで買った可愛い生地で、早速お得意の2部式名古屋帯と、半幅帯を作りました。
(帯その1)
ジャズヴォーカリストの血が騒ぐ、可愛いジャズ演奏楽器をモチーフにした黄緑色のプリントを発見。いつも通り、リバーシブルで使える様に腹合わせにするので、音楽つながりでデザインテイストもマッチする音符をデザインしたグレーの生地を選びました。
あくまで楽器はデザインのモチーフでしかなくて、細かい事にこだわら無いデザイナーさんだったのでしょうね。デザインを学んだ身としてはこういう所でデザイナーのこだわりが出るんだな〜って改めて感じてしまった。
さて、困った。主人はピアニストだし、私たちの周りはミュージシャンばかり、そもそもジャズライブに着ていくのが目的だから、頭をひねって表に見えるところに正しいピアノの絵を持ってくる様に繋ぎ方を考えました。左の写真2枚はセルフィーなので、左右が逆転しています。ちらっと見える音符のグレーの裏が可愛いでしょ?
冒頭の写真、ギンガムチェック着物を着て、主人が演奏するコンサートへ行って着たときの事です。コンサートホールの近くをジェブとベーシストのデイビッド・ウォンと歩いていると、中国人の年配の紳士に呼び止められて、「あなたは日本人ですか?私は昔満州にいました。」と英語で言われました。私は一瞬私の着物姿で辛い過去を思い出して何か言われるのかな?と考えましたが、その紳士は満面の笑みで日本語の歌を歌ってくれました。「この歌を知っていますか?」と聞かれたのですが、多分戦前の歌らしく、全く知ら無い曲でした。『夜来香』や『蘇州夜曲』だったらわかるんですけどね。丁度主人と一緒に歩いていたので、「彼はご主人ですか?日本語を話しますか?話せ無いの?奥さんから習いなさいね。」と言って、この紳士は名残惜しそうに去って行きました。若い頃に日本人との良い思い出があった方なのかもしれませんね。一緒にいたデイビッドは中国人と白人のハーフですが、戦前からの日中関係の歴史認識までは持ち合わせてい無いので、私たちの様子を面白がって見ていました。老紳士には「君は中国語話せ無いの?」と突っ込まれてしまい、ちょっと笑えました。アメリカには着物に良いイメージを持たないアジア人も少なくないですが、人それぞれなのですね。
Flushing Town Hallの楽屋でのスナップ 向かって右から Jeb Patton (P), David Wong (B) Antonio Heart (As), Fredy Hendricks (Tp) Steve Davis (Tb) and Vince Ector (Ds) |
ビールグラスの半幅帯 |
(帯その2)
こちらはEtsyで発見したポップで可愛いビールグラスシリーズの木綿生地。着ていて楽しくなる半幅帯を作りたいと思って、この生地を2ヤード買いました。ほぼ全てのビールのスタイルを網羅しているので、見ていて本当に楽しいです。
私が飲んでいるIPAはこれ、あなたのピルスナーはここだ!とかね。
私が住んでいるグリーンポイント周辺にはローカルブルワリーや直営のバーレストランが色々あります。
笹結び |
裏の生地はワインプリントにするか、悩みに悩んだ末、シンプルにリネンブレンドのチェッカー模様で、厚地のインテリアファブリック。幅広なので、ハーフヤードで十分半幅帯分取れます。こちらはNYのファッションディストリクトにあるプロ御用達の生地屋さんで購入。
半幅太鼓結び |