2012年10月31日水曜日

ハリケーン”Sandy”その後

ハリケーンSandyは10月29日月曜日の夜に大きな被害をアメリカ東部地区にもたらした。
私の住むGreenpoinは殆どがZone Bに指定されている。しかも私の住んでいるコンドミニアムはZone Bでも目の前のブロックがZone Aでその先はEast Riverである。でも、結局浸水も停電もしなかった。もの凄く幸運だったと思う。
今回浸水したのは、なんと予想外のZone Cだった様だ。

 写真は月曜日の朝、自宅の目の前のZone Aに指定されている通りからイーストリバーを撮影。雨は傘をささなくても良い程度だが、強風で川の水が溢れている。

ローワーイースト、イーストヴィレジの川岸に近いエリアが一気に水没。川向こうに見える4本の煙突が、月曜日の夜に爆発したパワープラント。


ダウンタウンにある大病院(Bellveue Hospital Center)が停電でバックアップジェネレーターに切り替えたが使えず、医者、看護婦、全ての患者、あわせて何百人もの人達が別の場所へ引っ越しをしているそうだ。産まれたての新生児や、お産を控えた妊婦は本当にお気の毒だ。

クイーンズの郊外Breezy Pointでは、浸水した住宅街で100軒程が火災で一気に消失した。洪水で消防車が火災エリアまで辿り着けなかったからだ。でも、此のエリアの住人は全員避難していたので死傷者は無いとの事。

ラガーディア空港は飛行機の乗り込みタラップギリギリの高さまで水没。ホランドトンネル、ミッドタウントンネルも水没。地下鉄の7トレインが一部で完全水没、ニュージャージーとマンハッタンを繋ぐパストレインも水没。昨日からバスは運賃無料で運行している。

今日、ブルックリンからマンハッタンの44丁目にあるレストランへ仕事に出かけた友人と電話で話した。彼は同僚数名とブルックリンで落ち合って、タクシーでローワーマンハッタンからグランドセントラル駅付近のミッドタウンへ出たそうだ。37丁目以南は停電だったが、警戒しているせいか、街全体は以外と落ち着いていたらしい。でも、37丁目より北へ入ると、電気が通っているせいか、信号機が動いているのに大渋滞で交通が麻痺していたようだ。

家を無くしたり、家族を亡くした人達は本当にお気の毒だ。NYはぐっと朝晩冷える冬になって来ている。停電が長く続くと体調不良になる人も多くなるだろう。
不要な衣料品等、赤十字やSalvation Armyに寄付出来る物をまとめておこうと思う。