2012年5月16日水曜日

レコーディング第一段階終了

3月と5月に二日間に分けて、念願のレコーディングをしました。

2005年にNYに来て依頼、夢に見ていたNYのスタジオでのレコーディングです。
メンバーは以下。

Piano: Jeb Patton (主人がアレンジャー兼プロデューサーです。)
Bass: David Wong (The Heath Brothersやジェブのトリオのベーシスト。)
Drums: Albert Heath (ジェブが13年ご一緒しているThe Heath Brothersのドラマー。御歳76歳?)
Guitar: Peter Bernstein (スペシャルゲスト、ギターの大御所)

5時間の間に食事休憩を入れて5,6曲を録音しました。平均的に1曲に付き3テイク位でしたが、中々上手くバンドがまとまらず、途中で止めたりした曲もありました。
ライブとはまた違って記録として残るので、違った神経を使う事を学びました。ありがたい事に、私以外のメンバーはレコーディング経験が豊富なので、私は自分の仕事をする事に集中。

下準備としてのアレンジ作業は、主人との共同作業でした。 結婚して以来、時折一緒にリハーサルをしてくれたので、それが土台となっています。一つの曲を色々なリズムで歌ってみたり、アイディアを出し合ったり、彼のオリジナルの曲に詩を付けてみたり。そのような自主練的な積み重ねが今回のアレンジの元となっています。



今回初のレコーディングで、トゥディー(ドラマー、アルバートのニックネーム)がアルバム全ての曲でドラムを演奏してくれた事は、もの凄く大きなサポートであり記念すべき特別な記録です。彼のお陰でかなりユニークなサウンド&リズムとなっています。彼は若い頃、良く秋吉敏子さんのバンドメンバーとしても日本ツアーに参加していました。昨年、一昨年とDizzy Gillespie Alumni Bandで来日しています。

レコーディングでは絶対ギターデュオを一曲入れたいと常々思っていたので、今回ピーターが参加してくれた事も非常にラッキーでした。ピーターとは3月のレコーディングでスタジオで初めて会って、この日の最後にデュオ録音をしました。私はボーカルブースに入っていたので、彼とはガラスのドア越しに遮断されていたので、中々難しい作業でした。お互いのテイストや雰囲気が分からない初対面のプレーヤーとデュオ演奏なんて、私も無謀な事をしたと今となっては思いますが、彼は世界のトップジャズギタリストの一人。素晴らしいです。

レコーディングはこれで終わった訳ではありません。アルバムに入れる曲のバンド演奏がこれで決められる段階です。次はバンドの演奏をコンピューター上で修正して、全体の音のバランス等を調性をします。その後でボーカルの部分的な再録音をします。曲によっては全部取り直ししたいものもあるので、この先も長いかも。それが終わると最終のミックスダウンで商品用の音源となります。

で、その後に曲順や、アルバムタイトル、CDのカバーデザイン等をします。今回はテーマを決めずにただ、『録音したい!』という意気込みで作業を始めたので、パッケージデザインが最後に来てしまいました。テーマ、、、考えないと行けないですけど、録音の仕上がりと曲のラインナップを見て、主人とあれこれ話し合う事になるでしょう。ああ、でも写真撮影とかしないと行けないですね。バンドのメンバーの写真をどうするか?
デッドラインがある訳ではないので、気長にボチボチとやることにします。