2012年1月14日土曜日

NYの初釜で和のひと時を堪能

先日、私が通っている裏千家の先生のご自宅での、毎年恒例の初釜に出席してきました。昨年はお稽古で着物はおろか、夏の浴衣も着る事が出来ない程仕事が忙しくて、今年こそは!とお正月らしい小紋の着物で出かけました。NYはとっても寒くて道行きと毛皮のショールだけでは心もとないので、NYでも購入出来るようになったユニクロのヒートテックのレギンスを履いて寒さ対策もばっちり。待ち合いに入ると大先輩と3人の席で、なんと私が主客をする事に決められていました。とは言っても、お稽古の延長の茶事なので雰囲気は和やか。裏千家の今日庵で3年間学ばれたYさんに色々と説明を受けながら、主客を勤めさせて頂きました。

待ち合いの掛け物は福寿草のツマミ細工の押し絵に『龍』の文字の凧が飛んでいる短冊。
茶室に入ると、床の間には『鶴舞千年の松』と書かれた掛け軸、名前は忘れてしまいました(駄目ですねー)が京都のお寺の法師様のお軸です。正月にピッタリの松竹梅の可愛い香合。床柱の掛け物には白椿の蕾とウメモドキが入っていました。

毎年の楽しみは、何と言っても先生のお手製の御節。数の子やニシンの昆布巻き等、NYではなかなか手に入りにくい物もあるのですが、お膳に美しく乗っています。それだけではなく、どれもお味が絶品で感動します。色よく上品なお味のお煮しめ、金箔のかかったご飯、カラスミ、昆布巻き、なます、数の子、栗金団、黒豆、田造り、紅白蒲鉾、卵焼き、切り餅の入ったお澄まし、等等。お屠蘇も十分に振る舞っていただきました。

そして中立ちの後、お正月の主菓子『花びら餅』を頂いての濃茶席。
この日、初めて見る水差しがとても素敵でした。Yさんは絶対アフリカの焼き物の見立てと推察していました。案の定、先生がW杯を観戦しに南アへご旅行された折りに購入された焼き物でした。薄茶席のお菓子は今年のお題の『岸』をモチーフにした打ち物と、可愛い結びの飴。今年初めて見る寄木細工のお棗が印象的でした。

遠くはなれたNYで、たっぷりと日本の和を堪能させて頂きました。
今年はもっと頑張って着物を着る機会を増やして、稽古に励みます!