2010年9月3日金曜日

EATALYで感激

昨日はお友達のハルカさんとギャラリー巡りの約束をしていたので、つい先日マジソンスクエアパークの横にオープンしたEatalyで待ち合わせをした。この日のメインアクティビティーは実はEatalyでは無い。急遽日本に後2ヶ月あまりで帰国することになった彼女は、”アートの事は何も知らないけど、折角NYに住んだのだから何か気に入ったアートを購入してみたい。”と言うので、丁度私の多摩美の後輩の谷川マリアさんがチェルシーのギャラリーでグループ展をする情報をメールしたら、一緒にレセプションパーティの夜に一緒に行ってみようと言う事になったからだ。

そもそも、ギャラリーを定期的に見て回る習慣の無い人が、低予算で気に入った作風の作家を見つけ出すのは非常に難しい。兎に角チェルシーのギャラリーエリアを巡って、沢山作品を観て廻ることからスタートするのが一番良い。勿論、何百万円も予算のある方は、既にプライスの上がり切った有名作家の作品を買えばいいけど。若手作家の作品を購入すると言う事は、その作家に投資をすると言う事でもある。また、ただ壁に飾るだけのアートだけれども、何も無かった壁に一枚のお気に入りの絵を飾る行為は、それを身銭をはたいて購入した自分への自己投資、自己満足、達成感の象徴でもある。アートなんて使う事も、着る事も、食べる事も出来ない物だけど、たった一枚の絵が部屋の雰囲気をがらりと変え、人の心を奮い立たせたり、癒すことだって出来る。よく女性はエルメスやシャネル等のハイブランドの商品を購入して、自分へのご褒美にするけど、次はアートを購入してみるのも悪く無いと思う。と言うより、断然お薦めしたい。

丁度仕事の合間に時間のあった主人も夕方5時にEatalyで待ち合わせして、3人で中をぐるっと散策。入り口は狭いのに、ビルのワンフロアーを使った、このフードエキシビション&グローサリーストアはとても広い。乳製品、ハム、肉、魚貝、ワイン等のセクションに分かれ、良質で鮮度の良い食品を購入、また注文して食べる事も出来る。途中店内にアイアンシェフのマリオ・ボッターリを発見!彼がEatalyをプロデュースしているのは知っていたけど、本人が本当に働いている事に私達は感激してしまった。テレビで見るより意外と小柄でなんだか可愛い感じ。お腹が大きいので、主人がしきりにクリスマスは彼がサンタになってフロアを廻るのがいいと言っていたが、その通りかも。私達は腹ごしらえにシーフードセクションのレストランで3品程頼んでシェアした。メインのお魚はブランズィーノという白身の魚を一尾丸ごとのグリル。他に野菜のサイドディッシュと生アンチョビーのアペタイザー。どれも絶品。

その後3人でチェルシーにバスで移動。目指すギャラリーは、ギャラリービルに改装したばかりのロフトビルの中だった。エントランスのフロア案内を見ると、小さなギャラリーが沢山入っている事が分かった。全部オープンしていたら、このビルだけでかなりのアートに出会えそう。ギャラリーBLANKは沢山の人で湧いていた。マリアさんに挨拶をして、色々作品について語って頂いた。複数の作家達によるグループ展の場合、オープニングに来ると作家本人に必ず会える。今回のエキシビションの様に抽象画の場合は、特に作品を理解する上で作家から直接コンセプトを聞き、彼らの人柄を知るのはとてもいい事だ。この夜はレイバーデーウィークエンドと言う事もあり、殆どのギャラリーが閉まっていた。。残念ながら他のギャラリーを2つハシゴしただけで終わってしまった。でも、ハルカさんは、初体験の事をすると脳が活性化してとても楽しいと言っていたので良かった。次からは彼女一人でも散策しに来られるだろう。

その後、主人はギグがあったので先に帰ったのだが、ハルカさんと二人でまたEatalyに戻ってお買い物。閉店の夜11時までプロセッコを飲みながら、あれこれ喋ってストレス解消。次回は彼女が未だ行った事のないOTTOというマリオ・ボッターリのエノテカ&ブリックオーブンピザのレストランへ行く約束をして家路についた。