2010年5月21日金曜日

素敵*ABT"La Bayadere"


昨日友人のマリちゃんが誘ってくれたAmerican Ballet Theatreの"La Bayadere"を観てきました。昔レニングラードバレエ団でルジマトフが踊ったバヤデールは観たことがありましたが、筋書きの詳細は忘れてました。バヤデールは3幕で仕掛けがあり踊りだけでなく、舞台美術も見応えがあったなー。程度の記憶で、彼女と二人でディナーを済ませ、いざメトロポリタン・オペラ劇場へ!!

マリちゃんが買ったチケットはParterre(ボックス席)、とても良い席で観たかった演目だったらしい。要は2階の桟敷席、奮発したなー。。。と思いきや、その価値ありました。まず、フロア係の人が鍵を開けてくれて、小さな個室に入ります。そこからまた一つ扉を開けるとバルコニーに出ます。バルコニーには確か椅子が6つか7つ有って、私達はその一番前でした。とても眺めが良くて、オペラグラス無しで大丈夫。オケピットの様子も伺えます。

踊りはダイアナ・ヴィシニヴァのNikiyaがとても儚げで素敵でした。彼女の身体の鞭の様なしなやかさはこの世の物とは思えません。Gamzatti役のジリアン・マーフィーは実に対照的。これはコリオグラフに寄るところが大きいのでしょうが、正確な力強い彼女の踊りは人間、我が儘な姫役にぴったりでした。マルセロ・ゴメスがSolorでした。ゴムまりの様に飛びまくってました。彼の褐色の肌と筋肉質の身体はこの役にぴったりと思いました。
3幕の始めにソロで踊ったCarlos LopezのThe Bronze Idol(黄金の仏陀)も見物でした。全身をゴールドに塗りまくり、両手は阿修羅の様に印を結んでくるくるピルエットしちゃうんです。なんであれで回れるの〜?とマリちゃんと二人で感動しました。

今回は音楽も色々気付く事が出来ました。バイオリンのソロやハープのソロパートが実に素晴らしく、本当に聴きごたえがありました。来月はバレエを一度も観た事の無い旦那を引きずって『白鳥の湖』です!