それでも捨てられないものってあるんですよね。そう、これが私の思い出のスカート。
大学生になって一人暮らしを始めた時、母が多摩美の近くの下宿に泊まりに来てくれた。
一緒に町田のハンズへ買い物に行って、初めての化粧品を買ったりした記憶があります。
その時にちょうど流行っていたのがエスニックファッション。
町田に素敵なエスニックのお店があって、そこで買ってもらったスカート。
本当はミラー刺繍のスカートが欲しかったんだけど、このスカートの刺繍と色合いが可愛くて、このスカートを即決で買いました。
深いネイビーにピンクやオレンジ、ターコイズの色鮮やかな刺繍、裾は別生地を重ねたアップリケでボーダーにデザインしています。素材もコットン100%で地厚。ゴワっとした風合いも新鮮でした。
黒いTシャツと合わせて着ると色の鮮やかさが映えるので、遠くからアマチュアカメラマンに写真を取られたこともありました。
そんな記憶が蘇るスカート。夏は透けないし、洗えるし、秋冬はペチコートにタイツとブーツを合わせたり、NYに来たばかりの頃も着てましたね。もう布も柔らかくなって、しかもギャザーの形に退色もしてました。写真だとそれほどくたびれた印象には見えないですが、この歳で着るにはちょっと恥ずかしい。(笑)でも、素敵な思い出の詰まったスカートなので手作り素材として取っておきました。
11月に入ってやっと時間ができたので、他にも裾を切り落として裾上げしないといけないウールのパンツがあったので、ミシンを出してえいやっと針仕事に集中。ということで、このスカートはピローケースに変身しました。
ペイズリーのボーダー切り替えが可愛い |
この枕、アメリカの一般的なものより長く、かさもポンポンに高いので、普通の枕カバーの縫い目がはち切れんばかりになるという難点があって、困っていたんです。このスカートは生地がたっぷりあったので、サイズを測って専用に仕立て、装着してみたらとてもいい感じ!
裾の部分は端の部分のヒラヒラを見せるようにして、縫い代を表に出しました。
反対側は縫い代は普通に中表で縫っています。
生地がたっぷりあったので、クッションカバーの様にジッパーやボタンで閉じる処理はせず、普通の枕カバーの様に多めに重ねて被せる簡単な入れ口にしました。
思い出のスカート、タンスの肥やしにしておくより、毎日眺められてずーっといい。
ゴミとして捨ててしまえばそれまでだけど、インテリアとして復活できていい気分。
Trash to Treasure!
思い出のスカートが 素敵なインテリアに変身 |