2016年9月15日木曜日

女性の活躍で徒然考察

蓮舫氏が民進党新代表になりましたね。小池都知事といい、最近の日本で女性にちょっとした追い風が吹いている様な気がするのは私だけでは無いのではないかな。アメリカではヒラリー・クリントン氏が初の女性大統領になるかもしれ無いし、イギリスでは既に二人目の女性首相です。だからって別になんの利害も無いけど、同じ女性としてちょっと嬉しい感じがします。単にそれだけです。

私はNYに住んでいるので、女性の社会での活躍については日本とアメリカの差を身近な所で感じます。NYの地下鉄やバスの運転手には女性がとても多い。軍隊にも普通に兵士として女性が活躍している。女性警察官も男性警官と全く同じ服装で同じ装備をしています。日本の様なミニパト婦警さんなんていません。(まず、軽自動車ってのも無いですけどね。)

これには戦後1960年代のウーマンリブ(Women's Levelation)が大いに関係しているのでしょうね。アメリカのその辺りを勉強した訳では無いけど、周囲のかなり年配の方々と話をしていると、昔はアメリカも女性は男性の財産でしかなかったそうです。世の中では権利も何ももなかったわけです。子供を産み育て、夫を支えて家の名誉を守るというのは日本と全く同じだったわけですね。第二次世界大戦中、軍需工場や国内産業を労働者として支えたのはアメリカも日本も女性だったわけで、戦争で夫や家族を失った女性達はそこから立ち上がって自立し、権利をも勝ち取ってきたというのが流れなのでしょう。(我ながら、かなりざっくり〜。)

私はジャズヴォーカリストなので、古い歌の歌詞を沢山目にします。ジャズで取り上げられる曲にも、その時代の恋愛観や、女性に対する世の中の見方が顕著に表れているのはとても興味深いです。”歌は世につれ、、、”と言いますが、歌は世相や時代を如実に映し出すものなんだと実感します。

アメリカの1920年代頃の歌は、本当に女性が男性を思い慕う詞でロマンティックなメロディーが多いですね。メロドラマ時代なのでしょうか?待って、待って、待ち続ける。貴方がその女の人に捨てられて戻ってくるまで!みたいなの多いです。他にも、今これって下手するとDVじゃん?みたいなものとか。(笑)でも、それには理由があって、歌を作ってる人たちが殆ど男!男なんですよね。作詞家、作曲家が男だらけ。男が思い描く理想の女性像。そりゃ、美しくて可憐で自分に恋焦がれてる恋人が良いよねー。家で待ち構えて自分の尻を叩く肝っ玉母さんみたいな妻より、従順で優しい妻が良いよね。ま、夫が妻を男が愛人を殴っても、DVとか言われない時代だったんですよ。それに比べると、今は良い時代だ〜。今の時代の女で良かった。なんて思っちゃう私。

それでも中にはDorthy FieldsやIrean Kitchings等、女性の作詞家もいて、なかなか良い詩を書いています。という訳で、次は私的に気に入ったジャズの歌詞を取り上げてブログにしてみようと計画中。
私の大好きなジャズヴォーカリスト、Cecile McLorin Salvantと記念の一枚@Village Vanguard
撮影はJebなので、センスなくてごめんよー。