2015年5月20日水曜日

Kazalea's Travel Scketch in Paris その2


4月8日(水)
NYからParisに来る直前に、昔語学学校で一緒だったお友達から、以前その語学学校で英語を教えていたErinが旦那様のお仕事の関係で今Paris在住ということを知らされた。
縁は異なもので、彼女がコロンビア大学で言語学の博士号取得の為、語学学校を辞める時にRomance Language以外の言語を学ぶ時は、「日本語を勉強したいからずーっと友達で居てね。」と言われたことがあった。ま、その後全く彼女とは途切れていたのだけど、FBのおかげで彼女と繋がったのは嬉しかった。こういうシチュエーションではありがたいねFB。

お互い忙しいスケジュールの中、早速4月8日の午前10時にカルチェラタンでお茶しよう!ということになったのが、フライトの二日前だった。朝私には珍しく早起きして、全く行ったことのない所へ、今考えれば変なルートで地下鉄に乗って、カルチェラタンへ向かった。話がそれるが、英語ではカルチェラタンはLatin Quarter(ラテンクオーター)と言うので、仏語が出来ない英語圏の人にカルチェラタンといっても通じない。私が降りた駅がParis市内に6つある大きな駅の一つ、Gare d'Austerlitzという駅。Gare de Lyon駅とはセーヌ川を挟んで西側(左岸)にある。なぜか、全然最寄駅ではないその駅から降りて、てくてく歩いた。地図を見るとJardin Des Plantesと言う自然美術館のある植物庭園の角を曲がって、小道を歩いて行くとCafe Delmasがある感じだったので、まずはそこを目指して歩いた。通り抜けられるとは思っていなかったけど、それが出来るみたいだったので中へ入って行った。

早朝の公園。やっぱりフランス式庭園なので、回遊式の立体感のある日本庭園や自然に任せっきりで枝が伸び放題みたいなイギリス式庭園とは似ても似つかない。真っ平らでだだっ広い太陽が燦々と降り注ぐ広場に四角く区切られた花壇/花畑が仕切られていて春の植物が平らに植えられていた。まだ春先なので、『これから植えます!』という感じの花壇も沢山あった。

それでもちょっとした木立のあるエリアでは、太極拳をしている年配の人たちのグループが2、3あって、「パリのお年寄りはゲートボールじゃなくて太極拳なのか〜。」等と一人で感心しながら歩く。すると、目の前に世にも奇妙な桜の古木が一つ満開の桜の花を咲かせていた。まるで貴婦人のドレスの様に、引きずっている!こんな桜見たこと無い!なんか、早起きして得した気分。

なーんて写真を取りながら優雅に散歩してたら、待ち合わせ時間が迫ってきて、「ここから後どれくらい歩くかもわからないのに …。」と急いで公園を抜けて、そこからが以外と長くて焦ったのだけど、しかも地図じゃわからないんだけど急な上り坂を上がっていかなくては行けなくて、少々難儀をしたが、たどり着いたぞ。

Place de la ContrescarpeはPantheonにほど近い古い小さな広場で、そこを囲む様にカフェが幾つも並んでいる。とにかく可愛らしい一角で、19世紀末に迷い込んできたのか?と思うほど。そこで写真を撮るのを忘れていたのが残念。Cafe Delmasはその一つ。すでに到着していたErinが私に気づいて声をかけてくれ、ふと見るとトレードマークの自転車を片手に手を振っていた。 ショートヘアでTwiggyみたいだった彼女が、セミロングのマダム風になっていた。しかもなんと妊娠して、すっかり母親の顔になっていたのには驚いた。「何年ぶりかしらね?」なんて話しながら、お互いのヒストリーを語り、Erinのおすすめスポット等を質問しながら小一時間お喋り。この後フランス語のテストがあるので、彼女は8ヶ月の身重にもかかわらず、NYにいた時と同じ様に自転車に乗って軽やかに去って行った。私はRue Soufflotへ消えていく彼女の後ろ姿を見送りながら、『そういえば彼女、NYではいつも被っていたサイクル用ヘルメットを被ってなかったけど、パリは大丈夫なのかしら?』なんて考えていた。