今年は伯母との約束の年。
ヴィンテージ着物バッグがついに完成。
私がNYに来て結婚した当初、家でハンドメイドをしたくて、帰国の折に色々伯母のコレクションのヴィンテージ着物の古裂を沢山の譲ってもらいました。
陶芸家の伯母は、若い頃から骨董コレクターでもありました。
いつか孫の成人式にバッグでも作ろうと、ヴィンテージの丸帯が何本か買って置いたそう。
「仕舞っておくだけだから、私の代わりに作ってね。」
と言われて10年近く経ち、遂にその年がやって来ました。
夏の里帰りツアーで帰国した時に渡せる様に、頑張って作りました。この前に一つ試作品を作っていますが、型紙を調整して作り直しました。
伝統的な杜若の花と藤の様なしだれるタイプ葉の柄模様の帯。季節限定な柄なので、昔のよっぽどお金持ちの娘さんが結んでいた帯なのかな?
葉の部分は柄が大きすぎで、このバッグのサイズだと景色にならないので、杜若の可愛い花の部分だけ贅沢に両面にとりました。
ヴィンテージ西陣織だと絹糸が弱くなっていて、どうしても擦れて取れてしまうので、底とマチは手持ちのインテリアファブリックでとりました。底にはそこ鋲もつけました。
こなれて帯地が柔らかくなっているのは良いけど、表面の織の絹糸が作業をしている間にも擦れて切れるのが難点。巾着やミニグラニー等色々なデザインのバッグを考えたのですが、オーソドックスにがま口にする事にしました。
裏地も手持ちのインドシルク。鬱金色なので和テイストで丁度良い感じです。
明るい色の裏地はバッグの中身も見易いですね。
NYのファッションディストリクトの材料屋さんには、日本で一般的なグルーで充填してかしめるタイプのメタルフレーム(がま口)が少なくて、縫いつけタイプばかり。
生地が厚いので縫いつけには少し苦労しました。
従姉妹の娘さんはレースとか苦手らしいけど、がま口内側部分の縁取りレースはアラ隠しのため、どうしても必要でした。
気に入ってくれると良いな。