2016年11月16日水曜日

トランプハウス?United Trump of America!? で、徒然

Liberty Bell
アメリカの独立と自由のシンボル


はい、決まりましたねTrump氏に!私はアメリカはついにこの国で王様になって君臨したかった人を選んでしまった様に思います。アメリカは戦争をしてイギリスの王様から独立した国ですから、アメリカ人には申し訳ないですが、興味深い結果です。

実は11月の頭から丁度日本から両親が訪問中で、選挙当日の8日はジェブには朝早く投票に出かけてもらい、その後に皆んなでAmtrackでフィラデルフィアへ日帰り旅行に出かけるという強行スケジュールでした。現代の大統領選挙の日にアメリカの独立と建国の地を訪問し、当時の建国と大統領選挙に思いを馳せたという事になります。別に狙っていたわけじゃないんですけどね。ジェブのオフの日がこの日しかなかったんですよ。






アメリカ初代大統領George Washingtonが選ばれた
Independence Hall中庭から両親も一緒に撮影
家に戻り選挙速報を見ながら、なんとなく昔のブッシュvsゴア の時を思い出していました。私はアメリカ初の女性大統領に期待していましたし、ジェブもヒラリーに投票したそうです。結果はトランプで絶句。私達がよく行くNYのジャズクラブでは深夜、若者達が選挙結果にマジで泣いてたそうです。

うーん、アメリカってやっぱり面白い変な国ですね。翌日は若者を中心に選挙結果に反対の抗議デモが多くの州で起こりましたが、この結果は素直に受け入れなければいけないんですよ。ひょっとしたら、本当の意味での民主主義とはこういう事なのかもしれないです。少数派の意見が通る事もある。名も無い市民が意識して行動して、政治に参加すると予期せぬ何かが起こる。イギリスのEU離脱も同じです。ジェブはイギリスのEU離脱の時に、アメリカも油断するとトランプが大統領になっちゃうかも?って言ってました。皆、マスコミの下馬評どおりに、ヒラリーでしょ?って投票に行かなかった人もいた訳。もちろんオバマ政権に不満のあった人や、ウォールストリートが政治を動かしているような今の状況に嫌気のさした人達があえてヒラリーを選ばなかったという事です。

Independence Hall
内部

問題はこれからですよ。トランプ大統領は今までオバマ政権下で官僚たちが積み上げてきたものを全否定して、ひっくり返す可能性を大いに含んでいると言えます。米国内では白人至上主義、アメリカ至上主義に傾くでしょうし、TPPは宙に浮いて、オバマのメディケアも続くかどうか。。。トランプ大統領の舵の取り方によってはマイノリティー達が行動を起こすかも知れませんし、また、マイノリティー達同士が小競り合いを始める可能性もあります。




外交については自分のファミリービジネスが上手くいく様に持っていく以外は、あまり興味がなさそうです。ちなみに、大統領になる人は自分や家族が会社経営をしている事は問題なのだそうです。彼は会社を第三者に手放すのでしょうか?

外交に関しては側近の政治家や官僚達の言いなりになるのかな?というところでしょうね。だとしたら、将来的に操り人形を演じるのが嫌になって辞めちゃうかも知れません。戦争をしたり国内に暴動が起きたり、治安が悪くなったり、4年の間に変な事にだけはならない様に祈ります。あ、でも本人が変な事をしたら、弾劾裁判で辞めていただく事は可能です。以前、ニクソンが弾劾裁判に掛けられる事になって、確か辞任しましたね。



弾劾裁判といえば、マリー・アントワネットとルイ16世の肖像画が、Independence Hallの2階の左右の小部屋に飾られています。フランスはアメリカ独立戦争では独立軍側に援軍を送りました。二つの肖像画は独立を記念して送られたそうですが、フランス革命後にマリー・アントワネットとルイ16世が弾劾裁判にかけられ処刑された後も、アメリカ議会はフランスからの抗議にも屈せず、敬意を表して当時のまま飾り続けていたそうです。今はここでひっそりと歴史の一部として飾られています。歴史というのは一方向からだけでは語れないという事ですね。