2016年10月31日月曜日

Jazz Giants, Roy Haynes & Jimmy Cobbのドラム演奏を堪能


2夜連続で二人の大御所ドラマーのライブを聴いてとても感激しました。
10月25日火曜日の夜、主人もオフだったのでRoy Haynesのグループを聴きにBLUE NOTEへ。

Roy Haynes : Drums
Jaleel Shaw : Alto & Soprano Sax
Martin Bejerano : Piano
David Wong: Bass

もともと小柄でお洒落なロイ、この夜はブラウンのスーツにクロコのドレスシューズ。いつもかけているサングラスは今回はしていませんでした。暫く彼のギグに出かけていなかったせいか、久しぶりに見るロイはまた更に小さくなった様に思いました。それもそのはず、御歳91歳ですからね。私には彼がシンバルをヒットする姿が、声明を唱える僧侶の様に思えました。彼は歌う事も大好きでドラムセットの前に出てきて得意のタップを踏みながら、得意のカントリーウエスタンの曲を歌います。もう、歩いているだけでも体の中からリズムが溢れる感じ。演奏も年齢を感じさせず力強く、沢山のリズムパターンが溢れてきて楽しい。
ちょうど今年はChick Coreaの75歳のセレブレーションイヤーなので、月曜日と火曜日以外はChick Coreaのショーをやっています。この夜はチックも客席にいて、中盤からロイに呼ばれて、ステージに登場。セロニアス・モンクの曲を3曲演奏しましたが、もうピアニストが変わっただけなのに、リハーサルもしてい無いのに音楽が横に大きく揺れる感じにスイングしだしました。彼らにとっては若いころに戻ってリユニオンという感じだったのでは無いでしょうか?"Now He Sings Now He Sobs"というアルバムが名盤です。


翌、10月26日水曜日はThe Roxy Hotelの地下にあるジャズクラブDjangoでこちらも大御所のJimmi CobbをフューチャーしたベーシストJohn Webberのギグへ行ってきました。この夜は、彼はギタを演奏するというので、私は興味深々でした。そして、ピアノは主人です。

Jimmy Cobb : Drums
John Webber : Guiter
Jeb Patton : Piano
David Wong : Bass

Jimmyは現在87歳。がっちりとした体格で風格があり寡黙ですが、とても気さくな人柄です。彼のドラムは正確なテクニックの一言につきます。ロイよりは若いとはいえ、87歳です。正確でぶれ無い力強いリズム、メンバーのフレーズやリズムに瞬時に反応する彼の存在感は、まるで神経の研ぎ澄まされた侍の様です。演奏中の佇まいといい、両掌のスティックが両刀使いのまさに男ぶりの良い侍の様に見えました。